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ニュースクラップタウン

私事で恐縮です。

終わりゆく夏への献花

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2日金曜日。赤坂ACTシアターにて劇団☆新感線『Vamp Bamboo Burn ヴァン!バン!バーン!』を観劇。ヴァンパイア、ヴィジュアル系、ヤクザ、竹取物語、(なぜか)沖縄・・・混ぜるな危険というか混ざるのそれ?という要素がぐちゃぐちゃに盛り込まれ、その上にこれでもかという程のネタが乗っかっている宮藤官九郎の戯曲に、ネタのひとつひとつにこれでもかという程の派手な演出をいのうえひでのりが付けたまさに「トゥーマッチ」な作品でありました。それに加えて歌あり、バンド演奏あり、踊りあり、殺陣ありで、それはそれは見疲れてぐったりするほど楽しい、全てにおいてトゥーマッチ。書き出したらキリがないほど好きなネタや、あのキャストのあのシーン!というのがあるのですけども、中でも徳永ゆうき(役名も徳永ゆうき)の意外性と存在感が気になって仕方なかった。面白げな若い演歌歌手の人ね~くらいの認識だったのですが、派手な新感線ワールドの中で、駅員の衣装と電車のアナウンス真似(プロフィールに撮り鉄とあったので特技なんですね)が妙にハマりまくっている男。巻き込まれていく人物なので、良い意味で普通(でもどこか普通じゃない)の存在感が際立っていました。意外なほどに歌のシーンは少なかったのですが、芝居もとても良かったです。これからちょくちょく役者もやって行くのだろうか。気になる。

そしてそして、最大の見せ場であるクライマックス、TOSHIRO(生田斗真)と京次郎(中村倫也)の殺陣の見ごたえは半端じゃなかった。二人の所作の美しさに加えて、恐ろしいほど息があっていて武器がスレスレまで振りかざされるので息を殺して見入ってしまいました。殺陣や台詞は王道の新感線的でもあるのだけど、その相手がかぐや姫小池栄子)本人では無く、乗り移られている京次郎という「捩れ」が宮藤さんらしい。捩れに捩れて最終的に対峙するTOSHIROとアリサ(小池栄子)、最後を飾る立合いでの小池栄子の足の開き方と腰の落とし具合の格好良さに痺れる。小池栄子、舞台で観る度にマジ最高だなという思いが高まっていきます。

 

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4日日曜日。ニッポン放送イマジンスタジオにてはえぎわ『其処馬鹿と泣く』を観劇。初はえぎわ。女(川上友里)と男(清水優)の出会いのシーンが最高。宮崎吐夢演じる男の表層的なおかしさと、滲み出る哀しさが絶妙で見入ってしまった。はえぎわ所属じゃないのに最後にひとりで挨拶してるのおかしくて良かったなー

劇中で人と人を出会わせる糸が絡み合う舞台美術や、イマジンスタジオのガラスを利用した演出もとても綺麗。あと、清水さんの衣装の蟹や車がプリントされたシャツがとても可愛かった。

 

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上野で下車し、東京都美術館にて『木々との対話 再生をめぐる5つの風景』を観賞。須田悦弘の《バラ》、近くで見ても本物かと見紛うほど美しい。本物みたいで凄いとか技術に感動するのもあるのだけど、人間の手によって自然的なものが再現されることで宿るオーラというか、何かを超越しそうな危うさを感じる。今回の展示での《バラ》以外の須田さんの作品は見逃しそうなほどさりげない配置は、もうちょっと素朴な感じ。

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國安孝昌《CHI VA PIANO VA LONTANO 2016(静かに行く人は、遠くへ行く。)》。吸い込まれそうだ。

 

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上野公園に来る度に可愛いなと思いながら遠巻きに眺めていた上野動物園前のこども遊園地、この日は人が少ないようだったので近づいてみると8月31日で閉園していた。賑やかな中にぽっかりと廃墟(というほど古びてはいないが)が出現したようで、興奮気味に写真を撮る。無くなってしまうのは寂しいな、と思いながらも営業を終えた遊園地にロマンを感じてもいる。ミニチュアみたいなサイズ感がとても可愛い。

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この度、地主である東京都から「動物園の魅力を高めることを目的とした正面前広場の整備工場」の支障となると許可を取り消されましたので、やむを得ず8月31日を(水)をもちまして廃業いたしました。

と看板にはっきり書いてあった。この遊園地、めちゃめちゃ動物園の魅力高めてるじゃないですか。公園口前の上野百貨店、松竹デパートも味気ないビルになってしまったし跡地はどうなるのだろうか。しかし、この大きさでも撤去するの結構大変そうなので、ずっと廃墟のまま遺り続けていてもそれはそれで良さそうだ。

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 遊園地といえば、浅草花やしきのBeeタワーも老朽化で引退してしまいますね。しかも解体されてしまうそうだ。

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以前お花見で訪れたときに乗ったのですが、強い風でも吹いたら落ちそうでなかなかスリリングでした。このタワー、花やしきのランドマークだと思うのですが、解体したら新しいタワーを作るのかしら。素敵なのが出来るといいな。

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花やしきのジェットコースターに密着した『ドキュメント72時間 浅草・大人のジェットコースター』も好きな回だ。取材NGで全身モザイクのカップルが多いのが印象的だったな。確かに秘密の逢瀬には穴場かも知れない。

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思い出しついでに書いておこう。以前何かのテレビ番組で、花やしきを貸し切って披露宴をあげたカップル(正確にはその披露宴を手伝う友人だったかな)を取材していたのだけど、新郎新婦があの動くパンダの乗り物に乗ってステージに登場していてとても可愛かったのを覚えている。こんな披露宴ならあげてみたい。

 

 10日土曜日。借りてきた『リップヴァンウィンクルの花嫁』を観る。何度観ても好きな映画だ。七海が代理出席する結婚式、司会が堀潤で重婚の新郎が紀里谷和明なの味わい深い。今回はレンタルしたのだけど、プレミアムボックスの装丁がレコードジャケットのようでじわじわと欲しくなっている。

 


「後妻業の女」予告

11日日曜日。TOHO渋谷にて『後妻業の女』を観る。『君の名は。』も気になるところですが、Only Love Hurts a.k.a. 面影ラッキーホールのライブの前に観るならコッチだろうということで。客席の年齢層は高く、上映前に隣のご婦人がスマートフォンで麻雀のゲームをしているのがチラっと見えてなんだか気分が高まる。

冒頭のクルージングでの橋の下の影や、軽トラでのカーチェイス(?)などなど映像の渋さに加えて、倫理観はそこそこに小夜子(大竹しのぶ)と柏木(豊川悦司)のキャラクターと業の深さを魅力たっぷりに描いているところがとても好みの作品だった。中瀬耕造(津川雅彦)の娘・朋美(尾野真千子)と興信所の本多(永瀬正敏)が二人を追う対立項を作りながらも、実は本多も食えない奴だったという展開も好きだ。小夜子と柏木が老人たちに手を下すシーンが挿入されているものの、全体のコメディタッチにつられてその残酷さが薄れていくのもおそろしい。

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そしてそして、オープンしたばかりの渋谷WWW Xにてライブ「O.L.H.のだいじょうぶかぁ!?」。オープニングアクトの漢 a.k.a GAMIとD.O.は田代まさしのドタキャンをネタにパフォーマンス。「リハビリマーシー」という曲があるんすね。「だいじょうぶだぁ」って言えないって。急遽出演が決定した畑中葉子は流石の歌とパフォーマンス。振り付けもエレガントだわ。ヤン富田による新録「後から前から」ではミックスの部分を口パクはしない、ということで実際に歌っていてなかなかトリッキーでした。

O.L.H.は「激しく後から前から」という歌詞がある「たまプラーザ海峡」でスタート。aCKyはいつものスーツではなくエミリオ・プッチみたいな大柄の半袖シャツ、麗しきコーラス隊の三人もサマーワンピースでトロピカルな装いがこれまた素敵。夏の残り香を燃やすような最高のライブでございました。MCでマーシーのドタキャンをイジりつつ「夜のみずたまり」などを披露。終盤にはマーシーからのビデオレターというサプライズもあり、ダルクの方へ行っていて今回は来れなかったそうです。アンコールで披露された畑中さんとの「カナダからの手紙」もとても素敵だった。しかしaCKy、MCで先日心臓疾患で病院に運ばれたと話していて、ステージにはニトログリセリン、「今夜、巣鴨で」のイントロで血圧測定、終盤は息切れする場面もありかなり心配だ。それでも声は衰えるどころか絶好調なくらいでめちゃくちゃ格好良くて、歌っている姿はまるでトヨエツ、いや、それ以上でした。