ニュースクラップタウン

私事で恐縮です。

いとおしき

f:id:Vanity73:20170601221131j:image

毎日暑い暑いと過ごしてきたら、こんどは梅雨が待ち構えている。湿気の多い日の汗は、身体中に水の膜が張るようで歩いていると溺れていくような心地悪さがある。バイト先に着く頃には顔もべたべたで、汗のにおいも取りきれないような気がしてそわそわしてしまう。肌も髪も、常にお風呂上がりの綺麗な状態でいれたらいいのにと思うたびに、その綺麗な状態を見せられる親密な関係が羨ましくなる。わたしはその親密さに辿りつくことなんてこの先あるのだろうか、と気が遠くなりながら今日も汗をかく。銭湯とか、サウナとか行けばいいのかも。

f:id:Vanity73:20170601184635j:image

6月1日、シアターウエストにて吉田大八作・演出『クヒオ大佐の妻』を観劇。宮沢りえ岩井秀人、川面千晶、水澤紳吾という座組に観る前からかなりわくわくしていて、実際にとても良かった。地に足を着けつつ、徐々に噛み合わなくなる歯がゆさ。きちんと大きめの笑いが起こる間合いに岩井さんの凄さを感じる。宮沢りえ演じる大佐の妻の台詞回しの過剰さや歪さは、この芝居の描かれ方そのもののようでもあり、これは良いのか?良くないのか?どうなんだ。わからない。さも共通認識のように語られる米国に対するコンプレックスや、最後の仰々しい演出はめちゃくちゃ気持ち悪いなーという印象なのですが、その過剰さを誇大妄想とも笑えない居心地の悪さがあった。

f:id:Vanity73:20170601221117j:image

タカセグリルでオムライスを食べた。池袋駅前が一望できるナイスロケーション。17時という夕食にはまだ早い時間だったので客は私ともう一組だけで、とても居心地が良かった。池袋はタカセ、伯爵、MilkyWayとよい喫茶店が色々あるのでいつもどこへ行くか迷ってしまうのですが、次はカフェ・ド・巴里へ行きたい。

f:id:Vanity73:20170601223824j:image

f:id:Vanity73:20170601221102j:image 

夜は赤坂RED/THEATERにてシベリア少女鉄道vol.28『たとえば君がそれを愛と呼べば、僕はまたひとつ罪を犯す。』を観劇。面白かった!バカだなあ。あのさも物語然としたシーンが、ぶっ壊すためだけに積み上げられたのかと思うと感動すら覚える。壊しつつまた作るというとんでもない技が繰り広げられていて興奮しきりの後半でした。シベリア少女鉄道の名前はよく聞くものの観たことがなくて、今回はいつ高シリーズ(ロロ)の楽こと大石将弘さんが出ているので足を運んだのですが、観に来て良かった。このきっかけを待っていた!

ナカゴー、木ノ下歌舞伎、イキウメと評判を聞いてから気になりだしてももう観に行ける日がないということが続いてアンテナを張り直さなければというお気持ちもあって今回はじめてみる劇団に挑戦してみたのですが、こうも面白いともっと色んなところを観に行こうという気持ちになれて良いな。

f:id:Vanity73:20170602165149j:image

高校生までは辛うじて体育の授業があったのでまだ大丈夫だったのですが、卒業以来まったく運動をしなくなり、好きなように間食をしていたらじわりじわりと体重が増え続け、もう無視できないレベルに達してしまった。今年に入ってから3回ほど電車で席を譲られそうになることがあり、みるからに体調が悪いわけでもないのになぜだろうと思っていたのですが、これは、おそらく、つまり、私が長年かけて蓄えた脂肪と贅肉が、新しい生命に見えているようなのです。それしか考えられない。これはまずい。残酷だけど、君とはお別れだ。

と、いうわけで意を決して駅前のジムに体験へ行った。色々と詳しく案内されるのかと思いきや基本的にご自由にどうぞというスタイルで、結構気が楽だ。とはいえまったくの素人なのでマシンの使い方を教えてもらいながらなんとなーく運動してみるとなかなか良いかもしれない。自由に参加できるスタジオではちょうどボクシングの動きを取り入れたレッスンがはじまるところで、茶髪・ムキムキ・ピタピタのタンクトップのインストラクターに対する恐怖と好奇心におされて参加。平日の昼間なので周りは年配の方が多くて、ダンスミュージックがガンガンにかかるなか冷静になると私は何をトチ狂ったことを…と頭を抱えそうになったけれど確かに良い運動になる。例えばこれが体育の授業だったらやらされているというスタンスでヘラヘラしていればやり過ごせるんだけれども、自ら望んでこの場にいるのに振り切れないという一番格好の悪い状況に陥ってしまった。恥、かき捨てていこうな。30分間テンションと利用者へのホスピタリティを保つインストラクター、素直にすごいと思う。でも次はヨガにします……。自意識にダメージを与えてしまったので今日はこのあたりにして、軽くお風呂とサウナに入って終えました。

運動ならお金を払わなくてもできるのでは?とも思うけれど、わたしのような怠惰な人間にそれは無理だし、そう思い続けた結果がこの体たらく。決して安くはないお金を出せば、もとをとらねばと頑張れる気がする。他にもいくつか見にいって来月に決めよう。帰りに自転車に乗っていたら、駅の近くでオレンジの外壁にジャイアンツのロゴマークを施したクールな民家を発見してなんだか得した気分になりました。

 

そこで「目抜き通り」の歌詞を読み直していただきたい。あれ、実は“カルテット~その後~”という体で書いたんです。

という椎名林檎のインタビューでの発言を受けて、

デートの夢は永い眠りで観ようか

と歌う『目抜き通り』を聴いていたら『カルテット』の8話が観たくなって、見返してたまらない気持ちになって号泣してしまった。真っ白なお洋服に真っ赤な靴をはいたすずめちゃんの姿だけで涙が出るほど可愛い。ドラマが終わって少し経ったけれど、観るたびに好きになる。あと、私いま好きな人がいるんですけど、別に付き合いたいとかそういうわけじゃなくてただ好きという状態で、自分の気持ちに対する答えもすずめちゃんの台詞にぜんぶあった。 

好きだってこと忘れるくらいいつも好きです

いつか好きってことだけ伝えたいかもしれないけれど、きっと私は「冗談です」って言うと思う。最初から物語に移入や共感を求めることはしないけれど、ふと自分自身に接続する瞬間や探していた言葉に出会うことがある。ずっと頭のまわりをふわふわしていた感情がこんなにも鮮やかにドラマに書き起こされていて、坂元裕二先生への心酔がまた改めて深まってしまう。是枝裕和とのトークショー、めちゃめちゃ行きたいけれどその日はアルバイトなんだよな。

 

不慮の事故で死ぬならいまがいい、というくらいに気分が沈む。思い浮かべるだけで幸せになれるテレビや音楽、楽しみで仕方のない舞台やライブに対する感情が希薄になってしまうことがひと月に一度ほどあって、そういうときにはこんなことばかり考える。いつもなら流してしまえる些細な失敗に支配されたり。もし突然死ぬなら幸せな状態で、とも思うけれどそれでは未練が残りそうではないか。気分も沈んで人生がどうでもいいときに事故にあったりしたら、案外ラッキーと思えるんじゃないか。こんな気分なので、折角のお休みを1日ごろごろして潰してしまった。けれど、やっぱり、そんなときでも美しいものは美しい。可愛いものは可愛い。愛おしいものは愛おしい。


MONDO GROSSO / ラビリンス

 


スチャダラパーとEGO-WRAPPIN' "ミクロボーイとマクロガール"(Official Music Video)