ニュースクラップタウン

私事で恐縮です。

in love

f:id:Vanity73:20190401192623j:imageとても不毛で時間の無駄だということは自分でも充分わかっているのだけれど、どうしても好きな人に振られてしまったらどうしようと考えることがやめられない。人の気持ちは変わっていくものだということはわかっているし、自分の気持ちだって変わっていく。そのことがとても怖い。

わたしは学生の頃から政治や社会に疎いことをずっとコンプレックスに感じながらも、やはり関心が持てずに何も考えない毎日を送っている。好きな人は社会のことにとても意識を向けている人で、そういう話をしても身のある意見を返せなくて、がっかりさせてしまう。呆れられた、と思う。もし、自分の意見を持った女性と出会って、意気投合したら、わたしよりもその人のところへ行ってしまう、という妄想が止まらない。どうか笑ってください。そういうことを抜きにしても、勉強した方がいいに決まっているのに、なんだかぼうっとしてしまう。怠惰なのだ。ラジオを聞くところから始めてみようかな。

わたしは太っている。もとから痩せ型ではなかったけれど、ここ数年で輪をかけて太った。痩せたい、と言うと最初のうちは痩せなくてもいいよ、なんてお決まりの台詞を言われていたけれど、最近はストレートな言葉を言われるようになった。とても魅力のある容姿ではないことは自分でもわかっているけれど、そこで一念発起してダイエットするほどの気概は今のところない。怠惰にもほどがある。間食もやめられないし、運動をする気力もない。

わたしは料理ができない。料理も家事も完璧にこなす母に甘やかされて育ち、何もしない子供のまま24歳になってしまった。好きな人のまえで包丁を使ったときにはその拙さにびっくりされた。好きな人は料理が上手だ。料理しよう、と言われて、わたしも必要に迫られたときはやるけれど、それ以外は全然。何を作りたいとか食べたいとか、そういうのが浮かばない。何もしなくてもご飯が出てくるしあわせな環境に甘んじてしまっている。

f:id:Vanity73:20190401203628j:image1年かけて、少しずつ自分の恥を好きな人に晒して、少しずつがっかりさせてきた。これではいつ振られてもおかしくないと思いながらも、具体的な行動に移すことができない。努力をする、ということを放棄してしまっている。休みの日は必ず二度寝をして10時過ぎまで寝ているし、何の予定もない日は1日の半分をラジオを流しながらTwitterInstagramはてなブログを眺めて過ごしている。その間もずっと好きな人のことを、好きだなあとか、私のこと好きかなあ、とか、振られちゃいそうだなあ、とか考えて何も手につかない。そのまま日がくれて、お風呂に入って、母の作ったご飯を食べて、眠る。安全な毎日。

振られても仕方ないと思いながら、そんなのは許さない、とも思っている。あなたが引っ越すというから私は転職までしたのに、一緒に暮らすことだって叶っていないのに、気持ちが変わって私を振るなんてあり得ないから、ってとても身勝手で醜いことを考えている。自分の不細工さに涙が出てくる。わたしはどうしてこうなってしまったの?

こんな風に書きながらも、自覚があるのだからまだ大丈夫と思っている節があって、始末に負えない。かろうじて焦りを感じて、そしてそれを忘れて、なんとか1日をやり過ごして、まだ好きな人に振られていないことに安堵して、また焦りを感じて、の繰り返し。仕事にも身が入らない。何もかもうまくできない。やらないから。ちゃんとやっていないからそんなの当たり前だ。

f:id:Vanity73:20190401203750j:image神さまは無条件に愛してくださっているよ、と言う。それはわたしも思っているし、神さまにお祈りをする毎日。でも、わたしはあなたに愛されたい、あなたと話がしたい。そのために努力が必要なことはわかっているのに、動けない。結局、わたしは自己愛が強いのだと思う。こんなに駄目なわたしと恥じるふりをしながら、自分のことが可愛くて仕方がないし、自分のことしか考えられない。

自分でもまたか、とうんざりするけれど、「一緒に暮らすって言ったのに」と毎日うじうじ考えてしまう。自分で決めたことだと覚悟を決めたはずなのに、やっぱりふたりで決めたこと、好きな人も望んでくれたこと、ということに固執してしまう。それをなかったこと、過去のことにされてしまいそうなのが悔しくてたまらない。仕事が辛くても、何があっても、好きな人と一緒にいられるならそんなのなんてことないのに。当時はきっと好きな人もわたしを必要としてくれていたのだと思うけど、だんだんそうではなくなっていって、わたしが諦めるのを待っているように感じる。言ったじゃないか、なんて相手を責めるようなことしたくないけど、正直そう思ってしまう。

思うようにいかなかったり、人の気持ちが変わってしまうのは仕方のないこと。ということを何度も自分に言い聞かせているのに、わたしは頑なにそれを受け入れられない。大抵のことはどうでもいいのに、好きな人のことだけは諦められない。忙しくなって連絡が減る、あまり会えなくなる、別の人に惹かれてしまう…まだ起こっていないことを恐れて、憂鬱になっているなんて馬鹿みたいだ。こんなことを執拗に思っていたら本当になってしまいそうだ。

大丈夫、好きな人はまだ連絡をくれるし、会えば楽しそうに話してくれる。わたしのことを気にかけてくれている。ダイエットをして、勉強をして、自立すれば、きっとわたしのことを好きでいてくれる。大丈夫。わたしはできる。

依存でも執着でもなく、好きな人への愛を結実させることができますように。自分でもどうしてこんなになってしまうのかわからないのだから、もうすべて委ねるしかない。生きていくのはこわいけど、あなたがいるなら、と思う。