ニュースクラップタウン

私事で恐縮です。

退屈な町の窓から音姫みたいな鳥のさえずり

街行く人が次々と嘔吐する夢を見た。精神分析するまでもなくストレスが現れていて思わず笑ってしまう。よせばいいのに、夢占いを検索してみると他人が吐く夢というのは「対人関係における運気の低下を暗示しています。近いうちに他者から騙されたり裏切り行為を受けたりし、それに伴い強いストレスを抱える危険性があります。」ということらしい。しかし、夢の中で散々吐き散らしたおかげか、気分は不思議と悪くない。場面が転換して、とろサーモンの村田さんに飲み屋でナンパされる夢を見たことのほうが謎で心配だ。顔が結構好きなんですけれども。

f:id:Vanity73:20180608101551j:image新しい職場は自分で聞かないとこれ以上は何も教えてくれないと分かったので少し頑張ってみたが、そもそも新人を受け入れる体制が整っていないことも分かってきた。各々が抱える煩雑な業務を捌ききれておらず、こちらに指示を出す余裕がないように見受けられる。業務を体系化できていないので一通り教えてこれやっといて、というのも出来ない。役に立ちそうな人と動き方も少しずつ分かってきたので、立て直そう。基本的に職場の人たちは親切なのでそのあたりの苦痛は少ないのがせめてもの救いか。しかし肌に合わない。世間知らずなのでわからないですけれど、社会って辛いんですね。働いてる人みんなえらい。ブログやTwitterで一方的にしか知らない人たちも一様に大変で辛そうで、大丈夫かなあと思う。文章に出力するまでにもたくさんの辛さと苦しさが渦巻いているのだろうな。それを断片的にでも読める、知っているということに不思議と救われている。たまに、この人に比べたら私が辛いというのは贅沢だな、とか、どうして私は恵まれているのにこんなに駄目なんだろうと思ってしまうけれど、私の苦痛は私だけのもので、ちゃんと苦痛を感じていい。でも、何も言ってくれなくていいから、私が苦しいことを誰かに知っていて欲しくなるし、何もできないけれどあなたが苦しいことを知っているよ、と思う。対人よりも気兼ねなく辛い苦しいと言えるインターネットが好きだ。

f:id:Vanity73:20180607220609j:image7日木曜日、よみうり大手町ホールにて談ス『凸し凹る』を観た。抽象的で難しいものをイメージしていたけれど、仲良し3人がじゃれあっているようなカジュアルさとユーモアがあってとてもよかった。身体の凹凸、関節を意識させるような動きから、徐々にぐにゃぐにゃと溶けていく様がなんとも美しく官能的。もうひとつの肉体のようにうごめくスライムが血液や体液を体現しているような。すごく安直な解釈だけれど、私たちが思っているよりもずっと自分の身体は自由に動く。

f:id:Vanity73:20180607222009j:image帰りに東京駅の果実園に寄ってフルーツポンチとトロピカルなハーブティーを飲む。フルーツポンチはゼリーかと思っていたらジュースで明らかに水分を摂取しすぎているけれど美味しいからいいや。今の職場は東京ではあるが長閑な市部なので、久しぶりに東京のビル群や遠くの東京タワー、車のテールランプを見たら驚くほど癒された。埼玉生まれ埼玉育ちのフリーターがこれを言うと死ぬほどダサいですけど、わたし東京が都会が好き。大好き。以前の通勤に使っていた大手町の駅を2週間ぶりに歩いたらこみ上げてくるものがあった。この日は仕事っぽいことを貰えて、いいものを見て、好きな街の夜を歩いて、明日は休みで、これからはこうしてみよう、ああしてみようと気分が上を向いていたのだけれど、翌朝目が覚めるとポジティブな気持ちが完全に消え去っていてベッドから起き上がれない。はやく大丈夫になりたい。