ニュースクラップタウン

私事で恐縮です。

途方もない

途方もない孤独。目の前の孤独。

自分がこれまで戯れてきた生易しい寂しさや悲しさとは比べものにならないほどの、圧倒的な孤独が目の前にある。

人が抱える恐怖や不安、苦しみは想像しても想像してもわかることはできない。むしろ想像しようとすればするほど、簡単に触れようとしてはいけないものだと実感する。

それでも考える。いま孤独を目の当たりにしている巡り合わせについて。

その孤独を思って涙を流す間だけでも、その人から恐怖や苦しみが消える仕組みはないだろうか。自分が泣いても、これは結局私のための涙でしかない。

私がもたらすことのできるものはなにもなく、ただじっと立っている。目の前に立ちふさがり影を落としているのは自分ではないかと思い、心臓のあたりがぐっと押されるような心地がする。