ニュースクラップタウン

私事で恐縮です。

選択的消去法

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写ルンですを使い切るために、通勤途中にある不二家レストランのショーケースを撮ったら、その数日後に食品サンプルが撤去されて代わりに液晶が設置されていた。なんとなく気に入っている風景は、あっという間になくなってしまう。

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転職活動が少し軌道に乗ってきたようで、ここ1カ月の間に5社ほど面接を受けた。自分の履歴書を見てくれるのがどういう業種なのかわかってきたのと、深く考えず目に付いた求人にとりあえず応募してみる勢い(と焦り)が出てきた。そのうちの2社はそれぞれ、一言二言しか発言できなかったグループディスカッションと、とんちんかんな回答をした筆記試験で一次を通過したのでよもやと色めき立ったがそう甘くはなかった。もう1社は会社名を検索すると「右翼」とサジェストされるような怪しいところだったのだけど社会科見学のつもりで面接を受けてみたら落ちた。仕事そのものよりも、嫌な人ばかりだったらどうしようとか、事前に防ぎようのない妄想で自分で自分の不安を煽って、自分で自分をなだめているだけのような気がする。

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外出して面接だけで帰るのはもったいないので、カメラを持ち歩きながら行く先々で喫茶店に立ち寄ったり映画を観たりしていてそれなりに楽しい日々だ。平日とはいえ都内は完全に人出が戻っていて、マスクをしていない人の姿もよく目に付くようになった。私も当初は場所を選ばず在宅勤務ができるような仕事や技術を身につけようかと考えていたけれど、今は逆行するように接客の仕事ばかり探している。

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求人を見ているとこの世には数えきれないほどの仕事があるのに、そのほとんどは自分とは無関係のもののように思えてくる。今の仕事があまりにも張り合いが無さ過ぎて退屈なので、活気のある仕事がしたいという気分になっているけれどそれが正しい選択なのかはわからない。ただ行って、時間をやり過ごしているような状態なので、自分が無能な人間にしか思えなくなってくるし、就職したところで私は仕事が出来るのだろうかという不安に苛まれてしまって本当に良くない。

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数多ある選択肢から何かを選ぶということが苦手で、大学進学のときも高校から課題だけで進めるところを選んだ。就職活動も唯一興味というか、この職種ならひどい労働環境ではないだろうと思ったもののみ受けていたら内定をひとつも得られないまま卒業を迎えてしまった。自分の目に映る範囲の物事にしか想像をめぐらせることができない。

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履歴書を作ったり面接に出かけたりと忙しい日々の合間に、好きな人と旅行へ行った。仕事を終えてそのまま車で出発、20時を過ぎて少し閑散としたサービスエリアでお水を買うのも、コンビニで買ったシュークリームを宿で食べるのも何もかも楽しい。翌朝、予報では曇りだった天気は晴天で、とても過ごしやすい1日だった。あまり意識せずに選んだ道は紅葉が真っ盛りで、カーブを曲がるたびにずっと綺麗だねと話す。

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旅の目的地で美しくて美味しい食事。好きな人とは目の前のご飯が美味しい、景色が綺麗、みたいな話がずっと出来るのでそれが嬉しい。土日休みよりも平日休みのシフト制がいいなと思って探しているけれど、好きな人と楽しい時間を過ごすと、休みを合わせやすい仕事の方がいいだろうかと心が揺れたりもする。

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主に旅行中に撮影した2本目のフィルム(Lomographyのカラーネガ400)を現像した。フィルム装填後にいちど裏ぶたを開けてしまったので、案の定今回もほとんどが感光してしまっていたけれど、室内で撮った写真の質感は気に入っている。

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Siamese Cats - Escape Eve (Official Video) 2018  シャムキャッツ - 逃亡前夜

ここ最近ずっと、眠る前にこの曲が頭の中で流れる。本当にね。

明日のことだけ考えて眠りたい 不安のないように