ニュースクラップタウン

私事で恐縮です。

お弁当日記

f:id:Vanity73:20211011133303j:image月曜日。そぼろご飯、塩サバ、焼きれんこん、にんじんとセロリのサラダ、卯の花。イメージ通りに盛り付けができて満足。サバの皮の焼き目が好き。そぼろの下は正確にはご飯ではなくオートミールで、冷凍椎茸とその戻し汁でリゾット風にしたもの。2年前にダイエットを始めてからお米を食べなくなった。特に食べたいとも思わなかったのだけど、リゾットやケチャップライスのようなべちゃっとした味付けごはんは好きで、オートミールはそれにもってこいの材料と気付いてからはまって色々試している。

f:id:Vanity73:20211012075453j:image朝晩は風がひんやりとしているけれどお昼は30度近く気温が上がる。夏のような陽気でも、日の入りはどんどん早くなって自転車で帰る頃には徐々に暗くなる。快晴の日は日暮れが美しく、家に近付くと見えてくるジャンクションの灯りにいつもうっとりとする。三日月の曲面がぷりっとしている。夜、小津安二郎『晩春』を見る。誰もいない部屋の一角やふとした景色の美しさは、何気ないもののようでいて他の人の映画では絶対に見られないから不思議だ。

f:id:Vanity73:20211012064115j:image火曜日。レタスとミニトマト、サーモンタルタルのサンドイッチ。お弁当は見た目重視。業務スーパーで売っているビール酵母パンが好き。普通の食パンより2回りくらい小さくて、生地が甘くて美味しい。具沢山にしたいサンドイッチには少し小さいけれどお弁当にちょうどいいので気に入っている。今日は出勤が1時間遅い勤務なので、週末に途中まで見た大林宣彦『海辺の映画館 キネマの玉手箱』を見終える。ドラッギーな映像の連続で、これが狙ったものではなく天然だと感じざるを得ない情熱が迸っていた。晩年の長編3作品は好きかと言われると決して頷けないけれど、面白いとか面白くないとかそういう次元ではないところに到達している。

f:id:Vanity73:20211012205958j:image雨の予報のため車通勤で身体を動かさないのに、休憩室のお菓子をばくばくつまんでしまった。最近ではデスクの引き出しにお菓子を入れて仕事中につまめるくらいには慣れてきた。今はアルフォートが入っている。ひとり暮らしを始めてから更に体重が落ちて、身長に対する平均を下回っていても自己最低体重をキープしたくなってしまい良くない。いちど体重が減るとその数値が基準になって、そこから増えるとたとえ0.5kgでも「太った」と思ってしまうのは自分でも病的だと感じる。普通に食べられているので健康は害していないけれど、嗜好品を一切の罪悪感と後悔を持たずに存分に食べるということはできなくなった。本当はボウルいっぱいの生クリームを延々と食べていたい。ホールケーキにかぶりつきたい。アイスクリームもガトーショコラもカヌレも山盛り食べたい。パフェは完全食だ。

雨が降ってぐっと気温が下がり、18時はもう夕方ではなく夜になった。夕飯は白菜と豚肉、大根、豆腐を鍋にして食べる。鍋の大根はスライサーで薄切りにして食べるのが実家でもお決まりなのだけど、これだとすぐに火が通るしぽん酢がよく染みてとても美味しい。丸々一本食べたいくらい。

f:id:Vanity73:20211013065243j:image水曜日。週末に食べたラムとトマトのすき煮の残り、ピーマンと筍の塩炒め、卯の花、ゆで卵。いちばん近くの業務スーパーは野菜が安いけれどお魚を扱っていなくて、週末に久しぶりに生鮮の充実している方の業務スーパーへ買い物に行ったらテンションが上がって魚だけでなくラム肉も買ってしまった。独特の香りが最高で何度食べても新鮮に美味しいと感じる。朝から雨で今日も車。正直、片道40分自転車をこぐよりも格段に楽で、勤務中や帰宅後の疲れ具合も違う。

f:id:Vanity73:20211016072210j:image帰宅するとしまうまプリントで注文していたフォトブックが届いていた。印刷されるとピントの甘さや粗さが目立つけれど、携帯やPCで画像として見るよりも写真の現物感があって良いな。フィルムカメラで写真を撮り始めて1年が経つが、ずっとオートモードで撮っているので未だに露出とシャッタースピードを理解できないし、ちゃんとしたお手入れもしていないので、「趣味」にはできていないなと感じる。それでも、自分の記憶と結びついているのでどの仕上がりも愛おしいものです。風景をスナップするばかりなので、いま使っているCanon AE-1よりもOLYMPAS PENのような軽量のハーフカメラの方が向いているかもしれないと思いながら、近所の写真屋さんに並んでいる中古品をいつも眺めている。

気温が下がって冬を感じると共に楽しみの照準がすでに年末年始に向かっていて、クリスマスの映画が見たくなってトッド・ヘインズ『キャロル』を見た。車窓越しのショットがソール・ライターの写真のようで美しい。いま見るとテレーズが女装した水川かたまりに少し似ている。

f:id:Vanity73:20211014062828j:image木曜日。今日はそぼろの真ん中にエビチリを配置して3色にしてみる。ひじき、かぼちゃ、にんじん、セロリ、れんこん、アスパラ、ゆで卵。お昼には気温が上がるとの予報だけど朝は冷え込んでいる。4、5月にも感じていたことだけれど、私の部屋はかなり底冷えがする。昨晩はヒートテックにトレーナー、ニットの靴下を着込んで眠った。いま住んでいる家は平屋で、上下左右を気にする必要もないし、通りから離れているからとても静かで気に入っている。ひとりなら本当はあと2万円くらい安い部屋でも事足りるし、その方が節約にもなるのだけど、いまの快適さを考えるとしばらくはここがいいな。

今日は夕暮れが赤くて綺麗だった。三日月から半月になり、よりいっそう明るく見える。夜、ジャック・ドゥミ『天使の入江』を見る。抜けるようなニースの海辺の風景が、モノクロの白によりくっきりと映える。フランス映画ならではの、「は?」としか言いようがないどうしようもない男と女のラストシーンもよかった。

f:id:Vanity73:20211015070231j:image金曜日。ピーマンの肉詰め、ラム、トマト、山菜、にんじん、セロリ、アスパラ、ゆで卵。金曜日はいつも大抵アイデアが尽きて、残りもの詰め込み弁当。

f:id:Vanity73:20211015222458j:image退勤後、木曜日に少し緊張する仕事を終えたので今週末に必ず食べようと決めていたルマンドクレープを食べに行った。フードコートのお店につくとSOLDOUTと貼り紙がしてあってそんな…と思いながらダメ元で聞いてみるとまだできますとのことで胸を撫でおろした。マロンクリームや大学芋、ルマンド2本が入っているのでこってりかと思いきや、甘さ控えめであともうひとつ食べられそうだった。ルマンドのザクザクの美味しさがクレープ生地と生クリームの中でいっそう際立つ。以前通りすがりに見つけてからずっと忘れられなかったので満足だ。

f:id:Vanity73:20211016072753j:image空腹に甘いものを摂取して血糖値があがり、同じモール内にサーティーワンがあるのを見つけてラムレーズンのアイスクリームも食べた。普段サーティーワンを食べないのでシングルでもかなりボリュームがあって驚いた。スプーンにサービスで乗せてくれたコーヒー味も苦くて美味しかった。今度はトリプルにして色んな味を食べてみようかな。今週は仕事も程よく忙しくこなすべきタスクもこなせたし、今日は自転車にも乗ったので、心置きなく甘いものを楽しめた。まだ外でアイスが食べられる気候だ。明日は休み、というだけで自転車をこぐ足が軽い。

帰宅して、すっかりひんやりした洗濯物を取り込んでシャワーを浴びる。スタンリー・クワン『ルージュ』を見る。香港の空気を味わおうくらいの気持ちで見ていたら、映像の美しさはいまいちだけど想像よりも不思議で面白い映画だった。見終えて『ザ・ベストワン』を点けるとちょうど空気階段のネタが始まるところで嬉しかった。

f:id:Vanity73:20211016152947j:image土曜日。4時に起きて、動画を見ながら30分の筋トレ。近所のローソンまで歩いてピスタチオのパルムとラミー、ルマンドのアイスをポイントで買う。クレジットの引き落としと紐付けているとポンタポイントが貯まるので、よくこうしてローソンで嗜好品を引き換えるのだ。朝の5時はまだ暗くて、夜中を歩いているみたい。ジョン・ランディスブルース・ブラザーズ』を見る。ショッピングモールのカーチェイスとか、単純に楽しくていいな。TVerで『空気階段の空気観察』を見る。もぐらへのドッキリとかドキュメント72時間風の編集とか、制作側の演出がことごとくすべっていてなかなか厳しい。今回も踊り場の「サラリーマンじゃない人の声」のテイストを目指しているのはわかるけど…2人がやりたいことをできる番組になっていって欲しい。

f:id:Vanity73:20211016153005j:imageお昼は鮭と白菜、ほうれん草の鍋と、椎茸と蕪の葉のオートミールごはんを作って作り置きのおかずと食べる。白菜がとろとろで口に入れた瞬間うま〜い!と心の中で言う。蒸籠で蒸すのもいいけど、冬の野菜は鍋がいちばんポテンシャルを引き出せる気がする。お鍋の残り半分は野菜とルー、豆乳を加えてホワイトシチューにする。どこかへ散歩かドライブにでも行こうかと思いつつ、外は雨雲が厚くなったりたまに晴れたりと不安定で、ぱらぱら本を読んだりダニエル・ヒバイロ『彼の見つめる先に』を見たりしてぼんやり過ごす。昨日から甘いもの欲がずるずる尾を引いていて、ヨーグルトやアイスをひと口ずつつまんでは冷蔵庫に戻すのを繰り返す。夕方、買い物へ。朝食用のバナナを買うだけのつもりで歩いていったのだけど、安かったので大根、かぶ、ほうれん草、ブロッコリーも思わず買ってしまい抱えて帰る。ひとりなら、成城石井KALDIのちょっと良い食材や調味料で洒落た食生活を送るんだわなんて思っていたけれど、根が貧乏性なので安くて量が多いほうが安心する。それでも何かと食費がかさんで、なかなか目標の一万円以内におさめることができない。

f:id:Vanity73:20211017121921j:image日曜日。朝の6時に放送している『バナナマンの早起きせっかくグルメ』が、自分でもどうしてこんなに楽しみにしているんだろうというくらい日曜朝の楽しみで、いつもはじまるまでに筋トレや朝食の支度を済ませて毎週見ている。「少林少女」のテーマにあわせて紹介する町中華や、おいしいトーストの食べ方、旅館の朝ごはんとか、本当に他愛のない内容なんだけれど、バナナマンのふたりの楽しそうなやりとりが好き。TVerでも見れるのだけど、そうではなくて日曜の朝に見るのにちょうどいい。朝から雨でぐっと冷え込み、思わず暖房をつけた。冷房はよく28℃前後が適度と聞くけれど、暖房は何度に設定するのが正解なのかいまだにわからない。エリック・ロメール海辺のポーリーヌ』『緑の光線』を見る。行きずりの相手とくっついたり離れたり、着地点のない会話を繰り返したり、その不毛さと美しい情景をただただ眺める。

お昼は昨日から煮込んだホワイトシチューとゆで卵チーズトースト。美味しい。白米や麺は食べたいと思わないけど、パンは好きなので食べたくなってしまう。炭水化物=体重が増えるという強迫観念もうっすらとあって、週に1度まで、とか何かしらの条件付けをしないと食べられない。たまにコンビニの菓子パンが食べたくなって棚に行くんだけど、裏の成分表を見て脂質と糖質の数値におびえて棚に戻す、というのを月に一度くらいやる。

f:id:Vanity73:20211010195024j:plainウォン・カーウァイ天使の涙』を見る。ウォン・カーウァイの映画に出てくる人たちはいつもその日暮らしでさすらっていて憧れる。辻褄のぶっ飛ばし方とかネオンの映し方とか、この人の映画がいちばん好き。『東京03とスタア』を見る。バラエティはほとんどTVerで見るようになったけれど、休日の昼過ぎにリアルタイムでコント番組が見られる、というのがとてもいい。

f:id:Vanity73:20211017145619j:image昨日、オンラインショップで自分のサイズが残り1になっていて、セール価格だったのもあり思わず注文してしまったadidas×LEGOのスニーカーが翌日にはもう届いた。前から気になってはいたけれど衝動買いだったので無駄遣いだったかな…という気持ちが実物の可愛さに吹き飛ぶ。中敷きもレゴみたいにぽこぽこしていて気持ちいい。これでたくさん散歩しよう。

今週末も映画とご飯とインターネットで過ぎていったなあと思ったけれど、お酢とメラミンスポンジでマグカップの茶渋を綺麗にした。来週はお掃除グッズを買ってきて水回りを綺麗にしようと思い立つ。気温も下がっていよいよニットが着れそうなのも楽しみだ。明日のお弁当はオートミールのオムライスとホワイトシチュー。